中国のリテールベーカリーセントラル工場視察レポート
すでに中国都市部には大きなマーケットがある


 上海の人口は約1600万人で、うち約5%が富裕階層とのことで、約80万人がお金持ちになる。大上海の中に80万人のお金持ちで構成される都市があることになる。 聞いたところ高級車であるベンツが世界で一番売れる街は上海とのことである。それだけ上海にはお金持ちが多いということであろう。 とにかく町にエネルギーがあふれている。

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製品の価格は
 最近上海のリテールベーカリーのセントラル工場を2.3視察してきた。視察したベーカリーは富裕層を主たる顧客とする高級ベーカリーである。これらの店では所謂菓子パンが3.5元から4元くらいで売られているので、日本円で50〜60円程度、日本の半額くらいであろうか。しかし人件費が日本の20分の1の中国である。平均的な労働者の賃金は月額600〜700元(9000〜10500円)であるからこの3.5〜4元がいかに高いかが分かる。これらの価格は台湾系の店で、日系の店はこの倍くらいの価格設定である。ちなみにスーパーマーケットなどで売っている菓子パン類は1〜2元程度である。
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工場の現況

 今回視察した工場はこのような高級ベーカリーの工場である。中国経済の発展、特に上海の発展により、このようなベーカリーが出現してきたのはここ数年のことである。嘗てはインフラが悪く当初はミネラルウォーターで生地を仕込んでいた。これらの工場はいずれも市街地中心からやや離れた産業ゾーンにあった。さすが見学を許してくれただけに、 新しいこともありなかなか綺麗であり、日本のこの規模の工場に比べてゆったりしている。 今後これらの工場はどのように変化するのであろうか。しばらく中国から目が話せない。

      日本製メーキャップライン →
設備は

 機械設備はなかなかのもので、日本製、欧州製、アメリカ製が並んでいる。機械設備に関しては日本のベーカリーと遜色はない、日本の中堅ベーカリーの技術的指導や機械のメンテナンスについて支援を受けているところもあった。さすがに高額商品を作っているだけあり、小麦粉には北米から入っているものも見かけられたし、中国製であっても台湾系の製粉会社のものを使用しているようである、原材料の面でも充実してきている。
 写真で見る限り日本のベーカリーと遜色はない、今回の工場以下の工場は日本にいくつでもある。 今後日本の優位性はどこに確保すべきであろうか。


     日本製メーキャップライン →
生産性は

 労務費比率が7〜10%とのことで、日本の工場の25%前後と比べるとかなり低いことになるが、販売商品が大衆向けの3倍くらいなので、分母が大きくなっているのかも知れない。これを加味すると21〜30%となり、日本の比率とかわらなくなる。実際作業の状況を見ていると、のんびりした感じで、生産性うんぬんという感じはしない、同じ中国でもIT関連の工場とは隔世の感がある。ちなみに広東省の電機工場の労務比率は1%以下とのことであった。こういった数字を比べると中国でもパン工場の生産性はきわめて低い。
 しっかりした対策を打っておかなければ日本のベーカリーの将来は厳しいものになるであろう。

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日本の製パン業界はどうあるべきか


 今回これらの工場を見て、おそらく日本の標準的パン業界人が、想像する中国のパン工場より、かなり進歩していると感じた。商品はまだ洗練されていないが、今後成型冷凍生地、プレミックス粉を始め、中国がベーカリーの供給基地になる可能性は十二分にある。中国の実態を認識した上で、中国のベーカリー及び関連産業とどのような関係をつくるかは日本のベーカリーにとって大きな課題であろう。パン産業の鎖国時代は終わった。このように日本のベーカリーを取り巻く、国際環境は激変しつつある。今後海外からの攻勢が強く成ることは容易に予想される。このような環境の中、パン企業は魅力ある商品の開発と共に合理的なスケジュールで工場の生産性を上げ国際競争に打ち勝って行かなければならない。
 上海と九州は約500km東京、大阪の距離とさして違わないところにある。これから製パン企業の競争力が問われる時代になる。



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